
掃除を効率よく進めるには?
家の中を清潔に保つための毎日の掃除と週1回の掃除のポイントをご説明します。
お家の場所別の掃除方法、カビや水垢に対する重曹やクエン酸の使い方や、掃除に不可欠な道具も併せて紹介。
限られた時間を有効に
快適で清潔な住環境を維持するためには、適切な掃除の計画と実行が鍵を握ります。
毎日少しずつ掃除をすることと、週末には少し時間をかけた掃除をすることが、時間と労力を効率的に使う方法です。
毎日と週末の掃除計画に分けて、重点を置くべき箇所、掃除方法、そして掃除に役立つ必需品と便利なグッズを紹介します。
1場所別ちょこっとお掃除のやり方

毎日のお掃除は、生活空間を快適に保つためにも大切です。
とはいえ、忙しい毎日の中で時間を見つけて掃除をするのは大変に感じるかもしれません。
しかし、実際には生活の流れの中で自然とできる小さな掃除の積み重ねが、清潔な環境を維持するカギとなります。
特に、リビングや水回りは使用頻度が高く、汚れがたまりやすい場所ですが、効率的に掃除することで負担を減らすことができます。
以下に、それぞれの場所での「ちょこっと掃除」のポイントをご紹介します。
リビング周辺
リビングは家の中心であり、家族が一日の大部分を過ごす場所です。 人の出入りが多く、活動も様々に行われるため、自然と汚れが蓄積しやすいエリアでもあります。そのため、リビングを清潔に保つことは、家全体の快適さと清潔さを維持する上で非常に重要です。
毎日の掃除は、下の手順で行います。
- 散らかっているものを片付ける
- 床のゴミやホコリを掃除する
- プラスでリビング以外を1日1か所の掃除する
散らかっているものを片付ける
床やテーブル上が物で溢れていたら、最初にそれらを整理することが大切です。ただし、使用後の物をきちんと収納し、不要な物を定期的に処分していれば、特別に幼子やペットがいない限り、物が散乱することは少なくなるでしょう。
家族にも片付けに参加してもらい、なるべく物を部屋に放置しないことが、日々の清掃を楽にします。小さな子供がいる場合や忙しさのためについ物をそのままにしてしまうことがあれば、一時的に散らかった物を集めるための箱を用意しておくと便利です。
その箱に一時的に物を入れておき、後で時間が取れた際に整理することで、掃除がより効率的になります。
家族が多い家庭では、それぞれの家族用の箱を設けることで、掃除への意識が高まり、片付けがスムーズに行えるため、分担しての作業が推奨されます。
床のゴミやホコリを掃除する
多くの人が床掃除と聞けばすぐに掃除機を思い浮かべることでしょう。とはいえ、最新の軽量掃除機でさえ、リビング全体を掃除機で清掃するのはなかなかの労力です。
そこで、日々の清掃には、フローリングワイパーやモップを使って床を拭き、掃集したゴミを最後に掃除機で吸引する手法を推奨します。この方法なら、掃除機だけを使う場合と比較して、かなり時間を短縮できるはずです。
カーペットやラグが敷かれている場所は、掃除機を使う必要がありますが、特にホコリやゴミがたまりやすいエリア、例えばテーブルの下やペットの好む場所から掃除を始めると良いでしょう。このようにして掃除を進めることで、ゴミが広がるのを防ぎつつ、効率的に作業を行うことができます。
プラスでリビング以外を1日1か所の掃除する
リビングの清掃を手早く済ませた後、気が向いたら他の場所も軽く掃除してみましょう。階段、廊下、寝室など、リビングほど頻繁には汚れないスペースを選び、ローテーションを設けるか、その日の気分で決めて清掃するのが良いでしょう。
リビングと同様に、追加で選んだ場所でもフローリングワイパーやモップを使用し、最終的にゴミを掃除機で取り除く簡単な掃除で十分です。
約5分程度で終わると思いますが、この少しの努力を毎日続けることで、リビングだけでなく家の他の部分もきれいな状態を維持できるはずです。

キッチン
日々頻繁に使われるキッチンは、すぐに汚れが溜まり、汚いまま放置していると家族の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、清潔を保つことが重要です。ただし、毎日の清掃は、料理や食器を洗った後にささっと行う軽い掃除で十分です。
さらに、いくつかの簡単なコツを押さえておくことで、キッチンを汚れにくく保つことが可能です。この記事では、手軽にできる清掃方法と、キッチンを清潔に保つためのポイントをご紹介します。
毎日のちょこっとお掃除の方法
キッチンを使ったら毎回以下の掃除を行ってください。
- シンク内や排水口内をスポンジでサッと洗い流す
- シンク周りや作業台の汚れや水はねを拭く
- コンロ周りの油はねを拭く
食べ物の残りや油がシンクや排水口につきやすいため、これらをそのままにしておくと不快な臭いのもとになります。そのため、使用する都度、専用の掃除スポンジでこれらの汚れを落とすことが大切です。食器洗いに使用するスポンジとは別に、掃除専用のスポンジを準備しておきましょう。
シンクの周辺での水はねは、見た目を乱すだけでなく、水垢を生じさせる原因にもなります。ですから、使用後には水滴や汚れをきちんと拭き取ることが推奨されます。
掃除には布巾を使っても良いのですが、キッチンペーパーの使用も考えてみてください。新しいキッチンペーパーは清潔で、使用後はそのまま捨てることができるため、布巾のように管理する必要がありません。
キッチンを使った後に特に注意したいのが、コンロ周辺に飛び散る油です。時間が経過すると油汚れは硬化してしまい、掃除が困難になりますが、すぐに拭き取れば簡単に落とせます。
油を拭き取る際には、キッチンペーパーや古布など、使用後に処分できるアイテムを利用すると、掃除が手早く済みます。
三角コーナーは置かない
多くの方が調理中に生ゴミを三角コーナーに入れ、ゴミ収集日までそのままにしておく習慣があるかもしれません。ですが、この生ゴミを数日間放置すると悪臭や害虫を呼び込む原因となりさらに三角コーナー自体の清掃が必要となり結果的に掃除の手間が増えてしまいます。
そのため三角コーナーを使用せずに調理ごとに生ゴミをビニール袋に入れて密閉し、すぐに廃棄する方法を推奨します。これにより、三角コーナーの清掃が不要となりキッチンも整然としシンクのスペースも広く活用できるため便利です。
排水口の蓋は外す
排水口は日々の簡単な掃除で清潔に保つことが可能ですが、掃除の手間をさらに減らしたい場合は、排水口の蓋を外してしまうという選択肢もあります。排水口の蓋は、いくら毎日掃除していても汚れが蓄積しやすい部分です。蓋があるとその下の汚れを見落としやすくなる、という欠点もあります。
蓋を外すことで、その掃除の必要性がなくなり、排水口が常に見える状態になるため、清潔に保つことへの意識が自然と高まります。ただ来客がある場合や賃貸住宅にお住まいの方は、移動時に問題がないよう排水口の蓋は保管しておくことを忘れないでください。

浴室
家族全員が日々利用するバスルームは、常にきれいに保ちたいエリアの一つです。しかし、キッチンと同様に、バスルームにも毎日の徹底した清掃は不要です。お風呂上がりの軽い掃除で十分です。
掃除の方法としては、浴槽の水を抜いた後、湯垢をスポンジで軽く擦るだけで良く、壁や床の石鹸カスや皮脂汚れはシャワーでさっと洗い流せばOKです。入浴直後であれば、温かい状態で汚れも柔らかいため、洗剤なしでスポンジだけで清潔にすることができます。
さらに、壁や床の汚れは、入浴直後ではまだ固まっていないため、シャワーで簡単に流すことができます。浴室全体に冷水をかけると、温度を下げてカビや細菌の増殖を防ぐことも可能です。
「最後に入浴した人が浴室を掃除し、シャワーで内部を洗い流す」というルールを家族間で設けると良いでしょう。
トイレ
トイレ清掃も他の水まわりの管理と同様に、日常的に少しの手間をかけるだけで充分維持できます。具体的な方法としては、トイレ専用の掃除シートやブラシ、洗剤を常に手の届く場所に保管しておき、使用後に汚れが見られる場合にはすぐにこれらを用いて清掃することです。
用を足した後、便座や便器の内側に汚れが残ることが一般的なので、その都度気づくよう心がけることが重要です。これは浴室の掃除と同じく、家族みんなで取り組むべき事項です。
洗面所
洗面所の清掃には、使用後毎回と1日1回やるべきことの2つに分かれます。
使用ごとに行うべき清掃活動には、洗面台の周辺や床に散らばった髪の毛やホコリを取り除くことが含まれます。化粧をしたり、シャワーを浴びた後のドライヤー使用時には、髪の毛やその他の小さなゴミが散らかりがちです。これらは、各自が使用した後にティッシュなどで即座に清掃することで、蓄積を防げます。
日に一度行うべき清掃作業は、洗面台と鏡の清掃です。これらのエリアは、石鹸の残りかす、皮脂の汚れ、水垢などがたまりやすいため、毎日スポンジや雑巾を用いて軽く汚れを拭き取ることが推奨されます。
2場所別念入りお掃除のやり方

休日や自由な時間が確保できる週に一度の日に実施するのは、日々の簡単な掃除では落ちなかった汚れを徹底的に落とすための掃除です。
日常的に行う軽い掃除は、大抵の場合、洗剤をほとんど使わずに済ますことができますが、週に一度のこの掃除の際には、次のような洗剤を準備して作業を始めましょう。
- 重曹(またはセスキ炭酸ソーダ)
- クエン酸
主に水まわりで見られる黒カビ、水垢、皮脂の汚れを除去する際に活用します。人にも環境にも配慮したエコ洗剤で、家中の多様な箇所に使用可能ですので常備しておくと便利です。
それでは場所ごとに週一念入りお掃除の方法を説明します。
リビング・各部屋
毎日掃除で床のホコリやゴミはそれほど溜まっていないはずですが、取り切れなかった汚れと掃除していない箇所を念入りお掃除ではきれいにします。
具体的には、次の3つです。
- 床の水拭き
- テレビや棚の上などのホコリ取り
- ドアノブや電気のスイッチなどの頻繁に触る箇所の掃除
通常、床の水拭きは、一般的な家庭なら週1回で充分です。汚れが目立つ場合は、フローリング専用の洗剤を使って拭き取ることをお勧めします。
ただし、ペットを飼っている家庭や小さい子どもがいる家庭では、週に一度の水ぶきでは十分に清潔を保てないことがあります。そのため、週半ばにもう一度追加で水ぶきを行うと良いでしょう。
テレビや棚の上などは、空気中を浮遊するホコリがたまりやすい場所です。これらの場所は、ハンディモップやはたきを使ってホコリを払い落とし、その後掃除機で吸い取るのが効果的です。
特に注意したいのが、ドアノブや電気スイッチなど、頻繁に触れることで皮脂汚れが蓄積しやすい箇所です。これらの場所は掃除を怠ると、気づいた時には手垢で汚れが目立つことになります。
これらの場所を週に1回拭き掃除することを心がければ、大きな汚れが蓄積することはほとんどありません。定期的な掃除を習慣化しましょう。

キッチン
毎日掃除をしていても、キッチンでは油の蓄積や水垢の固着が生じることがあります。
週に一度の徹底した掃除の際には、油汚れに対しては重曹やセスキ炭酸ナトリウムを、水垢にはクエン酸を使用し、徹底的に汚れを取り除くことが推奨されます。
キッチンのさまざまな箇所のクリーニング方法を説明している記事を参考に、念入り掃除を行ってみてください。
浴室
浴室においても、日々の清掃で除去しきれない皮脂の汚れ、石鹸残り、水垢などは、週に一度の徹底掃除で対応します。
この掃除方法はとてもシンプルです。最初に、浴室全体に温かい水をかけ(火傷しないように注意して)、汚れを柔らかくして取り除きやすくします。その後、スポンジに重曹をつけて、汚れを擦り落としていきます。
重曹だけでは取れない汚れがあれば、クエン酸を使うと効果的です。スポンジにクエン酸を付けて擦れば、除去できるでしょう。
この方法で徹底掃除を行えば、ほとんどの汚れは落とせますが、根強い黒カビや鏡のウロコ状の汚れには別のアプローチが必要になる場合があります。そうした難しい汚れに対しては、自宅でできる浴室クリーニングの方法を参考に、徹底洗浄を行ってみてください。

トイレ
毎回の使用後に便器を掃除している場合、便器の清潔さは保たれているでしょう。そこで、定期的な掃除では、便器以外の部分、特に床や壁を重点的に清掃します。トイレの床や壁は、使用する際や手を洗う際に意外と汚れがちです。
立って用を足すご家庭では、1日に最大2000滴の尿が飛び散るとも言われ、これが放置されると不快な臭いの原因になりかねません。
床や壁の徹底的な清掃には、消臭能力を持つ重曹と、除菌効果のあるクエン酸を使うことを推奨します。
掃除を始めるにあたり、まずは重曹を含ませたタオルで壁と床を拭きます。重曹は皮脂汚れにも有効なので、ペーパーホルダーやドアノブもこの機会に拭くと良いでしょう。重曹で拭き終えた後は、クエン酸を含ませたタオルで再度同じ箇所を拭いて清潔にします。
トイレマットや便座カバーがある場合、これらも掃除の際に洗濯や交換を行うことが大切です。これらは一週間で多くの汚れや湿気を吸収しています。
もし尿石が固まって取れない、トイレのタンクの中が汚れている気がする、といった場合はトイレ中をピカピカに掃除する方法を説明した記事を参考に、自宅でできるトイレクリーニングを行ってみてください。
洗面所
洗面所の徹底的な掃除には、浴室やトイレの清掃時と同様に、毎日の掃除では落としきれない汚れを重曹とクエン酸の力を借りてきれいにする、というやり方です。
始めに、洗面台には重曹を塗布したスポンジでゴシゴシと汚れを取り除きます。重曹だけでは解決しない頑固な汚れに対しては、クエン酸が塗布されたスポンジで対応します。
洗面所の床の清掃では、先に掃除機をかけてホコリや髪の毛を取り除き、その後、しっかり絞った雑巾で拭き取ります。拭き終わったら、床をしっかり乾かすことが重要です。扉や窓を開けて空気を通すか、乾拭きをしてください。床を長時間湿らせておくと、カビの生える原因になります。
もし、手強い汚れがある場合は、洗面台の詳しい念入り掃除の仕方や、洗面所の床のカビの取り方を試してみてください。
玄関
玄関は毎日の掃除が必須ではないものの、家に入ると最初に目に入る重要な場所です。来客の第一印象を左右することも多く、週に一度の清掃は欠かせません。
最初に、玄関の三和土(たたき)の部分は、ほうきや掃除機を使用して汚れやゴミを取り除きます。ただ、泥や砂利が多い場合には、掃除機が故障する可能性があるため注意が必要です。そのような状況では、まずはほうきとちり取りで大きなゴミを掃き、その後で掃除機を使って細かいゴミを吸い取ります。
掃除が終わったら、雑巾やモップで三和土の部分を拭き、乾かします。この際、ドアを開けて空気の循環を良くすることで乾燥を促進させましょう。また、頻繁に触れられるドアノブも清掃し、手垢を除去することを忘れないようにしてください。

3お掃除に必要不可欠な便利グッズ

最近はたくさんの掃除用品が溢れており、魅力的な商品が多いですが、実際に活用できなければただの無駄遣いとなりかねません。
そこで、日常および週に一度の掃除に必要十分なアイテムをピックアップしてご紹介します。初めに、これら基本のアイテムをそろえることからスタートしましょう。掃除をしている中で、他にも必要と感じるアイテムが出てきた場合は、その時点で慎重に選んで追加していくと良いでしょう。
さらに、掃除の手間を省くための便利なグッズについても併せて紹介いたします。
お掃除に必要不可欠な道具
重曹(またはセスキ炭酸ソーダ)&クエン酸

週一の徹底掃除の際にも述べたように、家庭内の大半の汚れは、アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を上手に活用することで除去できます。この2種類だけで、一般的な掃除用の洗剤をカバーできるため、特に他の洗剤を用意する必要はありません。
これらは人体にやさしい成分であり、小さな子どもやペットがいる家庭でも安心して使用できます。重曹水(水100mlに重曹小さじ1杯を混ぜたもの)やクエン酸水(水100mlにクエン酸小さじ1/2杯を混ぜたもの)を作りスプレーボトルに入れておくことで、必要な時に直ちに使用できるようにしておくことをお勧めします。
掃除機

床のホコリ除去には掃除機が欠かせません。コード式の掃除機がよく使用されますが、階段や上階の面倒と感じる場合、コードレスタイプが便利です。近年のコードレス掃除機は吸引力が向上しており、日々の清掃作業にも充分対応できる製品が増えています。
雑巾

水拭きや乾拭き作業に欠かせないアイテムは雑巾です。新たに購入や自作をする必要はなく、不要になった布やタオルをカットして使用するだけで充分対応可能です。
スポンジ

キッチンのシンクや洗面所、浴室などの水回りの掃除に欠かせないのがスポンジです。水を含ませて擦れば、付いてすぐの汚れなら大抵は落とせるはずです。もし落ちづらい汚れがあったら、重曹やクエン酸などをつけてこすりましょう。
ブラシ

トイレの便器の中や浴槽の中など、スポンジでは届きにくい場所の掃除に重宝するのがブラシです。トイレにはトイレ用を、浴槽には浴槽用を、とその場所にあったブラシをそれぞれ用意しましょう。専用のブラシは使いやすく汚れも落ちやすい形状になっているためです。
フローリングワイパーまたはモップ

床のさっとお掃除に役立つのがフローリングワイパーやモップです。掃除機をかける暇がないというときも、ワイパーやモップを一通りかけるだけでも、かなりのホコリを取ることができます。
また、床だけではなく天井や壁などの掃除にも使えるのが便利です。ドライシートでホコリ取り、ウェットシートで水拭きができるのも嬉しい点です。
はたきまたはハンディモップ

テレビや棚の上のホコリを落とすのに使うのがはたきやハンディモップです。使うときは、掃除の一番最初に使用してホコリを床に落とし、そのあとの床の掃除機がけで落としたホコリを吸い取る、という手順が効率的です。
掃除が楽になる便利グッズ
ロボット型掃除機

少し前までは業務用のものがほとんどだったロボット型の掃除機ですが、近年では一般家庭用の商品が増えて、普及率も高くなってきました。
床に物さえ置いておかなければ、外出中や就寝中に自動で掃除をしてくれるという優れものです。少々値は張りますが、忙しい方は思い切って購入を検討してみてはいかがでしょうか。
マイクロファイバークロス

楽に拭き掃除をしたい!という方におすすめなのがマイクロファイバークロスという、極細の化学繊維で織られた雑巾です。
この特殊な繊維によって汚れが落ちやすく、繊維残りも少ないため、拭き掃除がぐっと楽になります。繊維が柔らかいため、素材を傷つけずに掃除ができるという点もおすすめです。
メラミンスポンジ

名前の通り、メラミンという特殊な樹脂でできているスポンジです。この樹脂のおかげで、通常のスポンジでは洗剤をつけてこすらなければならないような頑固な汚れも、水を付けてこするだけで汚れを落とすことができます。
剥がし落とすように汚れを取るので、使い心地はまるで消しゴムのようです。とても便利なメラミンスポンジですが、柔らかいものなどに使うと素材を傷つけてしまう恐れがあるので、注意しましょう。
粘着式クリーナー

コロコロと転がすとホコリをくっつけてくれるのが粘着式クリーナーです。カーペットや布製ソファなどに絡みついたホコリや髪の毛など、掃除機では取りづらいゴミも粘着テープの力で簡単に除去してくれます。ペットがいるご家庭では必要不可欠です。
4どうしても汚れが取れないときは

毎日のちょこっとお掃除、週に一度の念入りな掃除を行っているにもかかわらず、一部の汚れがなかなか取れなかったり、気づかないうちにカビが生えてしまうことがあります。
手に負えない汚れがある場合は、専門家によるハウスクリーニングや水回りの清掃サービスを利用することを推奨します。プロフェッショナルな道具と技術によって徹底的に汚れを落としてもらうことで、以降の掃除が大幅に容易になるでしょう。
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ハウスクリーニングとは?
作業内容や所要時間、費用相場は?
「掃除に時間を割けない」「頑固な汚れがどうしても気になる」といった場合は、ハウスクリーニングサービスを利用することを考えてみてください。専門業者に清掃を依頼することで、個人での清掃負担を軽減できるだけでなく、自力での清掃が難しい箇所や困った汚れも解消できます。
「ハウスクリーニング業者とは?」と疑問をお持ちの方に、ハウスクリーニングのサービス内容や、家事代行サービスとどう異なるのかを解説します。業者の提供するサービスの特性を理解し、あなたの住まいをさらに清潔に保つための参考にしてください。
?ハウスクリーニングとは?

ハウスクリーニング業者を利用したことがな方にとって、どのような作業をおこなうものなのか不明な点が多いかもしれません。簡単に説明すると、ハウスクリーニングは、専門の清掃スタッフが家庭を訪問し清掃を実施するサービスです。
ハウスクリーニング業者が行う主な作業内容は次の通りです。
フローリングの掃除
フローリングは日常の足元の汚れや物の落下、カビや経年による劣化で徐々に傷んでいきます。専門業者に依頼すれば、汚れたフローリングをきれいに磨き上げ、ワックスを塗ることで保護し、耐久性を高める処置を行ってもらえます。
フローリングの清掃からワックス塗布、そして乾燥までの所要時間は全体で約1時間半となります。
エアコンの掃除
エアコン使用中に発生する不快な臭いや冷却・暖房効果の低下は、内部に溜まったホコリやカビが主な原因である場合が多いです。
ハウスクリーニングサービスを利用すると、高圧洗浄機を使ったエアコンの分解清掃を行い、これらの問題を根本から解決することが可能です。
エアコン清掃には通常2時間から4時間程度を要しますが、セルフクリーニング機能を備えたエアコンの場合は、その内部構造の複雑さから作業時間が長くなることがあります。
レンジフードの掃除
キッチン内のレンジフードは油汚れが蓄積しやすい箇所で、フィルターや外側は自分でで清掃可能ですが、内部の微細な汚れを完全に除去するのは一般的には困難です。プロのハウスクリーニングサービスを利用すれば、専門の洗剤や技術を駆使して、レンジフードを徹底的に綺麗にすることが可能になります。
レンジフード清掃の所要時間はおおよそ2時間から3時間程度で、放置された汚れが多い場合はそれに伴い作業時間が伸びる可能性があります。
家事代行の掃除とハウスクリーニングは違う
ハウスクリーニングとは、依頼することで家の中の掃除をしてくれる業者サービスのことです。お部屋の掃除と聞くと「家事代行」による掃除が浮かぶ方もいるのではないでしょうか。じつは、ハウスクリーニング業者と家事代行サービスは似て非なるものなのです。
家事代行サービスによる掃除の場合、家庭にある洗剤などを使って掃除をおこないます。いっぽう、ハウスクリーニング業者はプロ専用の洗剤・器具などを用いて徹底的に掃除をおこなうのです。
家事代行による掃除はサービスの一環にすぎません。「徹底した掃除をおこないたい」という場合であれば、掃除のプロであるハウスクリーニング業者に依頼するようにしましょう。

?ハウスクリーニングのメリット

これまで、ハウスクリーニングとはどのような作業をおこなうのかについてご説明してまいりました。ここからは、ハウスクリーニングをプロに依頼するメリットについて5つまとめましたので、参考にしてみてください。
掃除のストレスから解放される
仕事や家事、プライベートなど、なにかと時間に追われている方が多いのではないでしょうか。このような方にとって、定期的にお部屋全体を掃除することがストレスに感じてしまうことが少なからずあるかと思います。
ハウスクリーニング業者へ依頼すると、自分で作業する手間が省くことができるため、このようなストレスから解放されるでしょう。
自分では落としきれない汚れも落としてもらえる
べっとりとこびりついてしまった汚れは、自分では落とすことができませんよね。しかし、業務用の洗剤や器具を使って掃除をするハウスクリーニング業者であれば、がんこな汚れも洗浄してもらうことができるのです。
自分では掃除がしにくい場所でも作業が可能
天井などの高所や冷蔵庫の裏、換気扇など自分では掃除がおこなうことが困難な場所は、掃除が行き届かない、なんてこともあるでしょう。ハウスクリーニング業者なら手の届かない場所などの掃除にも対応しています。
エアコンや換気扇の掃除で運転効率がアップ
エアコンや換気扇の掃除を怠ることで、ホコリや汚れが冷暖房・換気の邪魔をしてしまい、本来の効果を発揮できなくなってしまうことがあります。効率の悪い運転をしていると多くの電力を使うため、電気代も高くなってしまうことがあるのです。
エアコンや換気扇の内部まできれいな状態をキープしておくことで、運転効率をあげることができ、電気代の節約にもつながります。
大掃除や模様替え、引っ越し時のトータルサービスも可能
お部屋の大掃除や模様替えの際にもハウスクリーニング業者を利用することができます。また、引っ越しの際に原状回復が必要となった場合にも、ハウスクリーニング業者を活用する場合があるのです。ハウスクリーニング業者では日常的な掃除だけでなく、原状回復としての清掃まで依頼することができます。

?どんな人に向いてるの?

ここからは、ハウスクリーニングを依頼するのに向いている人についてご説明します。ハウスクリーニングは手間が解消されるだけではなく、健康面が気になる方にも向いているかもしれません。
掃除をする時間がない
なかなか自分の時間がなく、家全体の掃除をする時間がとれないという方は、ハウスクリーニング業者が便利です。「休みの日でも仕事で疲れていて掃除をやる気が起きない……」なんてこともあるかと思います。このような方にハウスクリーニングがおすすめです。
掃除が苦手
そもそも、自分で掃除をするのが苦手だという方もいるかもしれません。「掃除をしなきゃいけないけど、気が乗らない……」なんて方も、ハウスクリーニング業者に依頼することで家中の掃除をしてもらうことでき、悩みを解決することができます。掃除に対して苦手意識がある方も、ハウスクリーニング業者のご利用をおすすめします。
ハウスダストが心配、アレルギーがある
ご自身や同居人の方がハウスダストによるアレルギーを持っている場合、掃除をしている最中に症状が悪化してしまうこともあるでしょう。ハウスダストの原因は、ホコリに紛れたダニのフンや死骸によるものがほとんどです。
ハウスダストはカーペットや寝室、浴室などさまざまな場所に落ちています。すき間など見落としやすい場所も、業者によってきれいにしてもらうことができるでしょう。
高齢のご家族への贈り物としてのハウスクリーニングもおすすめ
ハウスクリーニングは自分で依頼するだけでなく、贈り物としても最適です。特に、いつもお世話になっているご家族や高所での作業が難しい高齢者の方などへ送ってみてはいかがでしょうか。ご家族やご親戚にちょっとしたお心遣いとして、ハウスクリーニングをご提案してみてくださいね。
?ハウスクリーニングの費用相場

ここまで、ハウスクリーニングを業者へ依頼すべき人物についてご説明しました。ここからは、掃除箇所ごとにかかる費用相場についてご紹介します。
フローリングの掃除
6畳あたり約9,000円~15,000円が費用相場です。掃除をするお部屋の数・広さによって費用相場は異なります。
エアコンの掃除
約12,000円~15,000円です。お掃除付きエアコンは通常のエアコンに比べ、料金相場が5,000円程度高くなる傾向にあります。
レンジフードの掃除
約13,000円~18,000円です。作業の費用は汚れの具合や作業のしやすさなどによって変動することがあります。
お家まるごと掃除を依頼する場合は?
「せっかくハウスクリーニングを依頼するなら、お家まるごと掃除してもらいたい!」と考える方もいるのではないでしょうか。基本的に、1DK・1LDKあたり約30,000円~80,000円が費用相場です。
実際住んでいる家の広さや、汚れの状況によって相場は異なります。より正確な費用相場が知りたい!という場合は、業者へ見積りを依頼するようにしましょう。
!まとめ
今回は、ハウスクリーニングとはどのようなものなのかについて、詳しくご説明してきました。
ハウスクリーニングはお部屋全体の掃除から、自分でおこなうには困難なエアコン、換気扇などの掃除まで幅広く対応しています。自分でやると1日かかるような掃除も、業者に依頼すると数時間で済んでしまうこともあるでしょう。
より快適な空間を作るためにも、ハウスクリーニングを活用してみてはいかがでしょうか。